伝統的なタロットでは、8番が正義、11番が力でしたが
ウエイト版タロットでは、8番が力、11番が正義になっています。
この入れ替えの基準になったのが「生命の樹」(セフィロトの樹)とタロットの対応です。
生命の樹にはパスが22本あります。
10個のセフィラが22本のパスでつながっています(11個めの隠れたセフィラがあるという説がありますが、ひとまずは見えているセフィラだけで考えていきます)
22本のパスにはそれぞれヘブライ文字が対応しています。
(古代ヘブライ文字は聖書に使われていた文字で22文字から成り立ちます。
神さまから直接与えられたもので、文字そのものにも大きな力が宿るとされています)
大アルカナが22枚であったこととヘブライ文字が22文字であったことから、タロットと魔術が結びついていったのではないでしょうか
8番と11番の入れ替えを理解するには、
占星術とタロットの照応関係を見るとよくわかります。
獅子座と力、てんびん座と正義
逆だとしっくりきませんね。
セフィロトの木と惑星
また、それぞれのセフィラには惑星が対応しています。
この順番は地球から見た惑星の並び(天動説な宇宙観)が根拠になっています。
小アルカナとセフィロトの木
また、セフィラは小アルカナの1~10までのカードにそのまま対応しています。例えばワンドのカードだとこの図のようになります。
各スート毎=四元素ごとに、このように対応して、それぞれの生命の樹を形作ります。4つの生命の樹を合わせると世界全体が網羅される感じですね。なので同じ番号は同じ性質?というかテーマをもっています(一見わかりにくいですが)
コートカードはこのように対応していきます。
ペイジ→ナイト→キングの順に、生命の樹を下から上へ上がっていきます(悟りの道)クイーンはそれを眺めて、深く理解している…というようなイメージですね。