タロットを手にしても、なかなか意味を覚えられずに挫折してしまったという方は多いかもしれません。
タロットは洗練された象徴体系なので、理解すると覚えやすいようにできています。
ここではマルセイユ版カモワンタロットを例に、タロットの構造を理解して大アルカナだけでなく小アルカナにも親しんでいきましょう
愚者は番号を持ちません。
1~21までの数字をセンターとして、あらゆる経験をします。
他のどの数字にも成り得るという考え方もできます。
大アルカナを上の図のように並べると、1と11、2と12のような上と下の数は同じ意味を共有しています。
(※ライダー版は生命の樹に当てはめるために数字が変えられているので、カードの並びが違います)
1と11 始まり、自分から働きかける、能動的
2と12 受動的、内向的、内側の世界を深める
3と13 受け入れる、変容
4と14 バランス、集中力
5と15 伝統、体制(からの脱却)、支配、異次元の力
6と16 融合、対立、異次元の介入
7と17 行動、勇気、勝利
8と18 均衡、バランス、反映
9と19 光明、参入
10と20 転回、完結
21 宇宙、完成
上と下の段で、それぞれ共通するイメージや意味合いを挙げてみました。
(皆さんもそれぞれに考えてみてください。)
1ではまだ自分という存在だけで「はじまり」や、外の世界になにか働きかけるために力を使っていく
2では他者の存在を知り、しかしまだ積極的に関わろうとはせず内向的に。
自分の内側を高めていく段階
3では他者の存在を受け入れて変容していく段階
4では他者というより「社会」とのかかわりにおいて集中力を発揮していく
5ではここまでの流れ(伝統)を踏まえたうえで次の段階へ進む過程
6は、より親密な他者と融合していく段階、それによって一つ上の次元へ移行しようとする
7は新しい力と勇気で前進していく段階
8は一つ上の次元の反映を体験しながらバランスをとろうとする
9のキーワードは光、
10は一つの段階の完結、そして転回
11~20までは、1~10と同じような流れをより発展したダイナミックな形で体験していきます。
(たとえば9は内なる光、19は外の世界を照らす光というように)
そして実は、1から10までの数字の世界は、大アルカナだけでなく小アルカナにも共通しています。
四つのスートはそれぞれ四元素を象徴していて、それぞれの数字は大アルカナと共通した意味を持っています。
例えば、ビジネスというテーマでカードを引いたときに「ワンド4」が出てきたとすると…
ワンドは情熱やエネルギー、4は「#4皇帝」や「#14節制」の意味も合わせて見ていくことができるので 情熱をもって現実化していく、誰かを支援する、というような意味合いでリーディングしていくことができます。
数字の意味×スートの性質
数字の意味を把握して、スートの性質・特徴と掛け合わせることで、
大アルカナだけでなく小アルカナの意味もつかめるようになります。