カップ〈小アルカナ解説〉

小アルカナは、スートの性質と数字の意味を合わせて考えるとわかりやすいです。

目次

数字の意味

カップは水、水は精神の働きに似ています

水は器の形に合わせて形を変えます。受容的な性質と言えます。

半面、洪水や津波を思い浮かべると、非常に勢いがあり、あらゆるものを破壊し押し流してしまう力も持っているのです。

1 愛情、喜び

雲から出た手の上のカップに、鳩が聖体を入れようとしています。

愛、喜び、高次のインスピレーションを受け取ることを示唆しています。

2 和解、つながり

向かい合う男女がカップを持っています。

愛や友情の始まり。新しい関係がスタートするかもしれません。

3 歓喜、仲間

3人の女性がカップを持って祝杯をあげています。喜びを分かち合っているようです。人生の喜びを深く感じ、それを周囲の人と共に喜び合っているのです。

4 倦怠、退屈

新しいカップが差し出されていますが、若者は今あるカップにしか興味がないようです。発展の鍵はすぐそばにあっても、気づかないのです。今あるものだけで悪くもないのですが、満足しているわけではありません。

5 失望、落胆

5つのうち3つのカップが倒れています。男性は倒れたカップを眺めています。感情のぶつかり合いから、つながりが失われてしまったのでしょうか?しかし背後には倒れていないカップも描かれています。本当に大切なものに気づくタイミングかもしれません。

6 原点、あこがれ、思い出

お花の入ったカップ。そのうちの一つを男の子が女の子に差し出しています。一番純粋だったころの美しい記憶があなたを強く支えてくれています。

7 空想、幻想

雲の上に魅力的な7つのカップが描かれています。イマジネーションが湧き、精神面での充足はありそうですが、少し現実離れしてしまっているかもしれません。

8 卒業、路線変更

8つのカップが綺麗に並べ重ねてあります。男性は背を向けて歩いていきます。次のステージに向かって進み始めたようです。

9 満足、愉悦

9つのカップがならんだ台の前で、男性が満足げに腕を組んで座っています。誇らしそうでとても満足した状態です。

10 幸福、精神的充足

10個のカップが虹のように空に浮かんでいます。仲の良い家族が描かれています。喜びは大切な人たちと分かち合うことによって、より大きくなり受け継がれていくのです。

カップのペイジ

若者がカップを手にして立っています。そのカップの中からは魚が顔を出しています。この魚はアイデアやインスピレーションを象徴しています。新しいアイデアやイマジネーションがどんどん浮かんできそうです。

カップのナイト

カップを持った騎士が、白馬にまたがっています。
理想の美しい世界を築くため、目指すべき場所へと進んでいるようです。

カップのクイーン

クイーンが、細かな装飾が施されたカップを手に取り、眺めています。
ただ感情的に人に優しくするのではなく、相手のことを深く思いやり愛情をもって行動することが大切です。

カップのキング

大海原の上の玉座に座っている王が描かれています。
無限の想像力やイマジネーションで物事を現実化していく力があります。

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